2024年2月25日、ビッグサイトにて開催の「COMITIA147」に参加しました。
当サークルにお立ち寄りいただき、ありがとうございました。
今回は「COMITIA146」で販売した既刊と、
新たに作ったペーパー「夜食レシピ」を配布しました。
お楽しみいただけたでしょうか?
……ところで。
少し長くなりますが、わたしのマンガ昔話を。
先日、家を掃除していたら、
学生時代に描いた
「さ子さんとや子ちゃん」の
原稿がでてきました。
実は、pixivに投稿前、
趣味でさ子や子を描いていました。
関係性もストーリーも今と全く違います。
昔は、ネーム・原稿すべて紙で描いてました。
(現在もネームは紙で描くこともありますが、
提出する時はデジタルに変換しています)
描き終えても描き終えなくても、
「楽しかったな~未来の自分、見ろ!」とか
「ぐおお描けんわこんなんクウ~ッ未来の自分おもろくして」
って、タンスに押し込む。
そして、数か月後、数年後、見返す。
これが本当におもしろい。
いまの自分にはない発想とコマ割。
色んな気づきや発見がある。
ただ、学生時代に描いた「さ子や子」原稿、
ほんっっっっっっとうに、おもろなくて。
これ、わたし、何が描きたかったん?みたいな。
爆笑して、ふふふ。
でも、その原稿にはたくさん思い出があります。
その原稿は「約3案目」のネームを原稿にしたもので、
「1案目」は趣味で描いていた未完成のネームでした。
昔、そんな「1案目」を
とある男性マンガ編集さんに見ていただける機会があり、
ほんっとうにたくさんの嬉しい言葉をいただきました。
そして最後に「あなたは5年後かけるようになる」と。
嬉しすぎて走って帰った。
「なんで5年後なんだろ、でも嬉しいしまあいっかがんばろ~!」
って、めっちゃ描いた。
そこから、新人賞に応募するために、
ネームを描きなおした。
ぜんぜん、私が思うおもしろいものにならなかった。
私もう、何が描きたいん?て、
わからなくなって、ぜんぶ投げ出したくなった。
賞の締切が近づいてきて、
現状で原稿を進めることにした。
賞の結果、思い出せない。
それより思うままにマンガを描けなかった自分が
腹立たしくて、悔しくて部屋で泣いた!
泣いてたら母が部屋に来て、
そのとき、母に生まれて初めて
自分から自分のマンガ原稿を見せた。
母は、よくわからんみたいな顔して、
部屋から出て行った。(母がどう思ってたかはわからない)
「ごめん母……でも私もっとおもろいもん描けんねん~~!」と泣いた。
謎の自信がいつだってあった。この時のことよく覚えてる。
その後もマンガを描いた。
後日、別のマンガ編集さんに見ていただき、
シンプルにまとめれば「おもしろくない」と言われ、
「ウワーーーー!」と泣いた。
でも、その後もマンガを描いた。
社会人になって、
仕事の休憩中、帰路バスの中、帰ってからも描いた。
小さい頃から自分の気持ちに気づきにくくて、
だから、自分の気持ちを人に伝えるのも苦手で、
なんかモヤモヤすることが多かった。
でも「こういう関係性とか、生活っていいよね!」って、
気づけたときに描いてすっきりしたかったし、
誰かと共有したかった。
「こんな関係性の二人が、こんなやりとりをして、
こんな風に笑いあってさ。
喧嘩しても、こんな風にわかりあえたらいいよね」
そんな思いから「さ子さんとや子ちゃん」を
別の形で、また描きはじめました。
さ子や子きっかけに、マンガのお仕事をいただきました。
男性マンガ編集さんの言ったあの言葉から、
ちょうど5年後のことでした。
本当に驚きました。
・・・
最終的に何が言いたいかというと、
またネーム描いたらタンスにギュッギュして、
数年後見返して、何か気づけたらいいな。
少しでも楽しくかけるようになったな!って
思えたらいいな。
次のイベント参加は未定です。
最後までお読みいただきありがとうございました。